奄美大島の宣教は明治に入り1891年にスタートしています。
フランシスコ会、カプチン・ フランシスコ修道会と布教は引き継がれ、現在はコンベンツアル聖フランシスコ会と鹿児島教区が司牧を担当しています。
島内には30のカトリック教会があり、人口比9% の信者数は長崎教区を上回ります。
奄美には昭和の迫害がありました。 当時奄美には海軍要塞司令部があり、昭和10年の報告書には「 カトリック教教義は国体・国民精神と相いれず、かつ部落の統一・平和を害する」 とあります。
1933年には邪教排撃運動がおこり、ミッションスクール大島高等女学校が廃校となります。 聖心教会聖堂内の十字架は壊され、大笠利教会は焼失、14の教会は鹿児島県に無償譲渡されて日の丸が掲げられました。
カトリックの一般家庭には防空演習のためとして放水されたり、 十字架・ロザリオ・祈祷書が奪われ、代わりに天照大神の札が貼られたりしました。 また海外からの宣教師はスパイ容疑で追放されています。
こうした迫害を乗り越えながら奄美からは多くの司教・司祭・ シスターが生まれ、修道会による幼稚園や各種福祉施設が運営されています。
皆様のご参加をお待ちいたしております。