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日本の歴史 2つの世界遺産の地を訪ねる
長崎にかかわりのある2つの世界遺産は、長崎の歴史だけでなく、禁教時代から日本の産業革命を伝えてくれます。
長崎を旅しながら日本の歴史に触れてみるのはいかがでしょうか?
1.長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産
長崎はキリスト教が禁じられた中、表向き普通の生活を送りながら信仰を守ってきた場所です。
天草地方とともに、「長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産」として世界文化遺産に指定されています。
12の構成資産がありますが、長崎市にあるのが「大浦天主堂」
在留外国人のために作られたゴシック調の教会で、殉教した日本二十六聖人に捧げられています。
日本に現存する最古の教会で、国宝に指定されています。
2. 明治日本の産業革命遺産 製鉄・製鋼、造船、石炭産業
幕末から明治時代にかけて製鉄、製鋼、造船、石炭産業は、西洋の技術と日本の伝統を融合させて急速に発展しました。
この「明治日本の産業革命遺産 製鉄・製鋼、造船、石炭産業」が世界遺産に指定されました。
その構成資産は全部で23。長崎、福岡、佐賀、熊本、鹿児島、山口、岩手、静岡の8県にあります。
長崎県内の構成資産は8カ所。
●小菅修船場跡
●三菱長崎造船所第三船渠
●長崎造船所 ジャイアント・カンチレパークレーン
●長崎造船所旧木型場
●長崎造船所占勝閣
●高島炭坑
●端島炭坑(軍艦島)
●旧グラバー住宅
旧グラバー住宅は、造船や石炭の技術を日本に伝えたイギリスの商人トーマス・ブレーク・グラバーが住んだ住宅です。
日本に現存する最古の木造洋館で、国の重要文化財にも指定されています。
三菱重工長崎造船所を見下ろす南山手の高台に建てられています。
日本の歴史 出島について知る
また歴史の話ですが、長崎の出島の歴史は中々興味深いです。
出島は人口の島で、扇型をしており、出入り口は島にかかる橋一つのみ、という造りです。
平戸について書いたブログで平戸が日本で最初に西洋貿易が始まった場所で、1550年にポルトガル船を迎えたと書きました。
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その後、ざっくり端折りますが、1635年に外国船の入港が長崎に限定されます。
1636年 出島が完成すると、貿易に関係のないポルトガル人を日本から追放し、貿易を行っているポルトガル人全員を出島に集めます。
1637―1638年 島原・天草一揆 の結果、ポルトガルと断交。
1639年 ポルトガル人を日本から追放したので、出島がもぬけの殻となりました。
西洋貿易を盛んにおこなってきたのに、ポルトガル人を追放したのは、カトリック国であるポルトガルとの関係を断ち、禁教したい幕府の思惑と、日本と貿易をしたいオランダ(オランダ東インド会社)との思惑、いろいろな事情があったようで、その話に興味があるかたは是非お調べください。
出島に戻りますが、ポルトガル人がいなくなり、土地使用料などお金が入らなくなって困ったので、オランダ人を住まわせることにします。
1641年平戸にあったオランダ商館を出島に移転。以降200年オランダ人が出島に住むことになりました。
出島は人の出入りが禁じられていて、オランダ人が出島から出ることも、遊女を除いた女性が出島に入ることも禁止されていました。
この出島でのエピソードを一つご紹介します。
医師シーボルトの話。
シーボルトはドイツ人ですが、1823年オランダ人として来日。出島でオランダ商館の医師となりました。日本人通訳よりオランダ語の発音が下手だったという逸話があり、ちょっと笑えます。
翌年には西洋医学教育を開始し、多くの日本人医師や学者を指導しました。
1927年に遊女楠本滝との間に娘イネが産まれます。
その娘楠本イネは日本で最初の西洋医師となるわけです。
シーボルトの話も楠本イネの話もとても興味深いのですが、長くなるので止めておきますね。
いろいろなことが繋がって今があるのだということに、ちょっと心を動かされました。
そんな出島は60年前に復元されました。歴史を思い返して出島を歩いてみるのはいかがでしょうか?
独特の島々が連なる景観の九十九島クルーズを楽しむ
長崎県の北にある佐世保市、その佐世保湾からさらに北平戸までの海域に九十九島があります。
島のほとんどは無人島。島々が連なっている独特の景観です。
島の密度日本一ということですが、本当にすぐ隣に島がある。なんて不思議な、そして美しい場所でしょう。
島々をめぐる遊覧船が出ています。
ここはその遊覧船に乗って島々を見学するのがお勧めです。
佐世保の地元グルメは「佐世保バーガー」
アメリカの海軍からハンバーガーのレシピが伝わったそうですが、具材は自由なので、それぞれ店によって味の特徴があるそうです。
でも決まりがあります。
●手作り
●その場で作る
佐世保に行ったら、大きい佐世保バーガーを頬張りたいですね!
余談ですが、弊社のツアーでは食事にこだわっているので長崎でも魚料理を中心にちょっとよい料理をお出ししているのですが、あるお客様にツアーの後で、「佐世保バーガーが一番美味しかった!」と感想をいただきました。
嬉しいやら、驚くやら。ちょっと複雑な心境になりました。
2.ハウステンボスで一日中遊ぶ
ハウステンボスはオランダの街並みを再現した日本一大きなテーマパークです。
住所は佐世保市にあります。(前述した九十九島と一緒に観光するのはお勧めです!)
1.テーマを決めてパークを歩こう!
ハウステンボスは季節ごとにイベントが行われています。
これからの季節ですと、秋は収穫祭やハロウィーン、11月からはクリスマスイルミネーションがきれいです。
広いパーク内なので、どこで過ごすか決めておくのがよいですね。
花が咲き乱れるフラワーロード、アトラクションが楽しめるアトラクションタウン、観劇ができるミューズホールは外せない場所です。
そして一番のお楽しみは夜のイルミネーション。
「日本一のイルミネーション」を7年連続で受賞しているというイルミネーションは本当に必見です。
宿泊ホテルはホテル日航ハウステンボスが便利
ハウステンボスは広いので一日中遊んでいるとちょっと疲れてしまうかも。
そんなときは一度ホテルに帰って一休憩できるといいですよね。
それが叶うのがホテル日航ハウステンボス。
ハウステンボスに隣接しているので、ホテル専用再入場ゲートがあるので、何度でも出入りできるので便利です。
i+Land長崎で温泉やバーベキューを楽しむ
長崎にはいろいろとお勧めホテルがあるのですが、家族で楽しむならi+Land長崎がお勧めです。
ここはロケーションからしてユニーク。
伊王島という島に建つリゾートホテルなのです。
敷地も広大で、中は巡回バスが走っています。
トラベリオでは海側の部屋をご用意していますが、天気がよければお部屋から日の出をご覧いただけます。
敷地内には「天然温泉大浴場」と「SPA(スパ)テーマパークArk Land Spa(アークランドスパ)」があり、宿泊者は無料でお楽しみいただけます。
SPAテーマパークは九州最大級で、5種類のスパがあります。水着着用なので、是非水着をお持ちください。
また夕食は屋外に貼ったテントの下でのシーサイドバーベキューをご用意しています。海が一望できるオーシャンビューのバーベキューレストランです。テントの下なので、雨の日でも安心して熱々のバーベキューをお楽しみください。
いろいろご紹介してきました。
次の休暇は魅力たっぷりの長崎にしませんか?
※写真提供:長崎県観光連盟
※教会の写真掲載については長崎大司教区の許可をいただいています。